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甘いだけの嘘ならいらない
第6章 騙されてあげる、それは君が好きだから
快感に溺れてしまいそうになる身体でどうにか着替えとメイクを済ませると、洗面所の鏡の前で自分の姿を確認する。
服装に違和感がないのを確かめてから玄関に行くと、英士くんはじっとあたしを見つめた。
「心配しなくても、可愛いよ。理紗」
「あ…ありがと」
「ほんと可愛いから、変な男に目をつけられないか、逆に心配だけど」
ホワイトのニットに柔らかい生地のベビーピンクのスカート、首元にはシルバーのハートリングのネックレス、靴はエナメルのシンプルなブラックのパンプス。
バッグは英士くんにクリスマスにプレゼントしてもらった、リボンの飾りがついたピンクの愛らしいリュックで、髪型はハーフアップにした。
「……こんなに可愛くして、仕事の後、本当は会うのは、明日香さんじゃないんじゃない?」
「っ」