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誘淫接続
第3章 第十三の接続
 誰かに見つかるのはもちろん怖いが、それよりも放尿することの抵抗感の方が相当強い。
 麻琴は中腰になり、もう一度公園を見回した。
 周辺の道路も見る。
 視界の中に、人影はない。
 ひっそりとしている。

 麻琴は意を決した――
 が、ジーンズを履いてきていることに気づいた。
 放尿できるくらいにジーンズをずらすとなると、貞操帯をつけているとはいえ、すっかり尻を丸出しにしなければならない。
 これなら少しでも尻を隠せるスカートの方がましだ。
 だから、『ご主人様』はズボンをはけ、と指示したのだ。
 なんとか意を決したつもりだったが、押さえ込んだ抵抗感が再び大きく頭をもたげてくる。
 麻琴は、恐怖と羞恥と情欲に頭の中をぐちゃぐちゃにかき回され、めまいがしそうな混乱に襲われた。

 やっぱり怖い――。
 こんな危ない命令を聞く必要はない。
 チャットを切って、アプリも落とし、今すぐ家に帰ればいい。
 何なら、『ご主人様』と関係を切っても構わないのだ。

 ――そうだ。
 ――そうしよう。
 ――帰ろう……!
 麻琴はスマホをパーカーのポケットに入れ、立ち上がった。

 そして次に――
 麻琴の両手は、ジーンズとショーツをひざまで下ろしていた。

 ――どうして……!
 麻琴の身体は再びしゃがみ、股を開いていた。
 ――やめるって……
 ――決めたのに……
 ――決めたのに決めたのに決めたのに決めたのに決めたのに……!!

 ショーツを脱いでもまだ貞操帯が股間を覆っている。その方が生の陰唇がむき出しになるより恥ずかしく、それが余計に麻琴を混乱におとしいれる。
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