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誘淫接続
第6章 強制接続
 「ぁんっ……!」
 また小さく喘ぎ声が漏れる。
 麻琴は、これまで貞操帯を動かされたどの時よりも、身体に流れ込んでくる快感が大きくなっているような気がしてきた。
 何度も人前でこんな目に遭わされて、もう嫌だと思っているのに。
 肉壷と尻穴に突き刺さっている淫具は使い続けてきたものと何も変わっていないはずだ。なのに、その動きはこれまでより緻密で生々しくなっている。
 まるで翠の指のように。

 あるいは、変わったのは貞操帯ではなく、麻琴の身体の方ではないだろうか?
 こうして人前で責められているうちに、身体はますますその状況を求めるようになってしまったのではないだろうか?
 ――違う……!
 ――違う……っ……!
 淫具の動きが止まる。
 ――あっ……
 ほっとした気持ちと物足りない気持ちとが交錯する。

 麻琴は、扉のガラス越しに外の夕暮れに目をやった。
 ガラスにうっすら映る自分の顔が、ものすごく淫らな表情に見えた。
 黒縁眼鏡の奥にある瞳も、潤んでいる。
 ――ほ……
 ――欲しい……
 また、淫具が動き出した。
 「ひう……」
 腰と尻がひくつく。

 そうして電車が新宿駅に着くまで、麻琴は何度も淫具を動かされたり止められたりしながら、翠に二つの穴と一つの豆をもてあそばれ続けた。
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