この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
唇に媚薬
第2章 不器用プリンス
……佐伯がニコニコと笑うから、つられて俺まで顔が緩む。
こっちは失笑に近いけど。


「悪いな、気を遣わせて」

「少しはお役にたてましたか?」

「お前は男を喜ばせる術を持ってるな。
俺が素直な性格だったら、この場で小躍りしてるぜ」

「事実ですよ、全て」


佐伯の瞳が、天井のダウンライトによって淡く光る。
何千人と相手にする仕事柄、その眼差しが決して嘘では無いと分かるけど
……女っていうのは、ほんと謎な生き物だ。


「好きって言葉
そんな風に、爽やかに言ってみてぇな」

「……えっ?」

「羨ましいよ、マジで」


“ 葵のこと好きよ。
友人として、ほんと好き ”


途中の邪魔な関係性を付けるくらいなら、逆に口にしないでくれ。

なんとも思ってねぇ奴だからこそ、軽く言えるんだろうけど

何度もその気持ちを飲み込んでる身としては、嫌いと突き放された方がまだ救われる。

/341ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ