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サイドストーリー3
第11章 心も抱きしめて②
大学時代、いいなと思っていた1コ下の女の子だった。
当時は松元に彼氏がいて、付き合うことが叶わないならと
他の女の子たちと遊んだりしてた。
就職して忙しいうちに松元を好きな気持ちも薄れていた。

でも会うたびに、やっぱり好きだと思い出させてくれる女の子だ。

「私、仕事に生きます!」
「あっはっはっはっは」

「じゃぁ、俺と付き合わないか?」

座敷に上がりながら、松元にそう言うと、
その場が一瞬シン・・・となった。

「石島さん?」
「うん。俺と付き合わないか?」
「石島さんと、ですか?」

「あぁ。松元が仕事にのめりこんでも、理解するよ。
仕事と俺とどっちが大事かなんてくだらないことは聞かない。
俺のことはゆっくり好きになってくれれば構わないよ」
「・・・・」

「大学時代から好きなんだ」

そこにいる全員が俺の言葉に注目していた。
事の成り行きを固唾を飲んで見守っていた。

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