この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サイドストーリー3
第27章 恋心あれば水心②

あ・・・!経管の山田さんの一期上の人だ。
「のぞみ以外の女に興味がない」
「はっきり言うのね」
「この前も言ったと思うけど?」
「・・・・」
「もうこの話はこれで終了にして」
「・・・・」
「普通に仕事したいんだけど」
「私とは、仕事以外興味ない?」
「興味ない」
「そっか」
「もっと自分を大事にしろよ」
「・・・・」
「彼女に夢中の男なんか構うな。自分のことを1番にしてくれる男を選べよ」
給湯室に隠れて。
ドキドキしながら盗み聞きをした。
足音が遠くなるにつれて力が抜けて座り込んだ。
タイミング悪いな。聞きたくない事まで聞いちゃった。
お砂糖のスティックを握り締めて「部に帰らなきゃ」と立ち上がった。
「今日、早く終わりそう。久しぶりに飲みに行こうか」
そう山田さんからメールが入っていたのを
「今日は先約があるの」
と断った。
しばらく顔を合わせたくない。
帰って、夕飯も食べずに布団にもぐりこんだ。
何も聞いてない振りをしなきゃいけない。
あの人は経管でも仕事ができて素敵な人だ。
山田さんの相手が私でいいのか怖くなる。

