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チョコっと!?ラブ
第2章 ついに当日、でも俺は
「京くん、ごめんね呼び出して。」
今、俺は九条さんと駅で落ち合っている。
「はい、これ。」
ためらいもなく、さっと差し出したのは水玉の袋であった。
透明のため、中身がブラウニーだとわかる。
「ありがとう。」
もらったときに指が少し触れた。
それだけで俺の心臓は爆発しそうだ。
「お返しは、パンケーキ食べに行くデートがいいなぁ。」
美味しいものは幸せ〜と呟く九条さん。
「…来週の日曜日」
「うん、あいてるよ?」
「10時に駅で」
美味しいもの、楽しみだねと笑顔を浮かべている九条さん。

いつも女の子は偉いと思う。
行事を利用してではあるが、好きだという気持ちを伝えている。
三輪さんなんかがそうだ。
はっきりと気持ちをぶつけにきた。

でも、俺は…
自分の想いを告げることはできなかった。

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