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幼馴染と発情期
第1章 いじめっこ
春。
私は高校生になった。
張り出されてるクラスの表を真っ先に確認する。
これには訳がある…
「おい菜々(ナナ)」
「ひゃっ」
私はその声にビクついた。
「ちっ…また同じクラスかよ。ビクビクしてんじゃねぇよ!イラつく…」
彼は新太(アラタ)君。
私と新太君は幼稚園からの幼なじみ…?
途中何度か違うクラスになったことあるけどほとんど同じクラスになってしまう。
私は小さい頃から新太君がこわかった。
すごく乱暴でこわがる私のことが嫌いなのか小さい頃から新太君にはいじめられっぱなしだ。
教室に着いて席に着くと前の席に座っていた男子がこちらを向いた。
「おはよう!俺、田部翼(タナベツバサ)な!これから宜しく」
「へ!?あっ…宜しくお願いします!」
「名前、菜々ちゃんだよな?うっわー…俺、菜々ちゃんの前の席で授業集中して受けられるかなー!メアド交換しようよ」
「あ、はいっ!」
いつも新太君にばっかりいじめられてて男の子のお友達なんて今までいなかったなぁ。
ちょっと嬉しいかもぉ…田部君気さくそうだし…
私はケータイを鞄から出した。
そして、赤外線の準備をしているときだ。
ガンッ
突然私の机に勢い良く拳が振り下ろされた。
「ヒャッ」
「……菜々。放課後わかってるな」
「はわっ…う……うん…」
新太君だ…放課後…今日入学式なのにぃ……
新太君はそれだけ言うと言ってしまった。
「びびったー…菜々ちゃん、あいつと知り合い?大丈夫?」
「う、うん…幼稚園の頃から知ってるの…ヘヘッ」
「幼なじみか!なら心配ないね」
私は田部君とメルアドを交換した。