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幼馴染と発情期
第11章 ごぴー
高3の夏休み。
高校最後の夏休みだけど、大学も推薦でいけるくらいの成績をキープしていたおかげで勉強に明け暮れるわけもなく過ごせる。
しかし、他に旅行の予定など一切ないつまらない夏休みを過ごしていた。
彼女もいないしなぁ…
最近、弟のヒロはほぼ毎日のように出掛けていく。
あいつ部活入らなかったんじゃなかったっけ?
前はよく一緒にゲームとかしたりしてくれたんだけど、また彼女でも出来たかな?
「タカー?いんのかー?」
リビングでゴロゴロしていると、幼馴染みの4歳上の大学生のノブがズカズカと家に入って来た。
「なんだ…ノブか。何か用?」
「暇そうだな?」
「あぁー…暇だよ。夏休み飽きた。何もやる事ない」
「ならさ、大学の友達が別荘貸してくれるって言ってるから行かね?」
「マジで!?って、ノブは彼女いんのに彼女と行かないの?」
「あー…別れたんだ…何か好きな男出来たとか言われた…。俺の事は好きじゃねぇのかよ!?」
「いや…俺に言われても…まぁ、そこでノブの失恋話でもよーく聞いてやるからさ」
「本当お前いい奴だよな!あと、弟達とリアも誘うから!」
「え?リアも誘うのか?」
「当たり前だろ!リアは誰にでも平等に接してくれるし、天使みたいだから!癒してもらうんだ!」
弟達とは俺の弟のヒロとノブの弟のユウの事だ。
リアも含めて全員近所に住んでいて小さい頃からの仲だ。
その中で唯一の女の子のリアはノブの言う通りちょっと馬鹿っぽいところはあるけど、優しくて可愛いくて多分俺達全員一度はリアの事を狙った事があるくらいモテる。
誰にも言ってないけど、俺も小さい頃リアの事が好きで幼稚園の頃リアとファーストキスをしたことがある。
まぁ、もう忘れられてると思うけど…。
弟達がリアの事好きだとあからさまになってからは、見守る側になったけど、今はどうなっているのかわからない。