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幼馴染と発情期
第12章 思い出のアルバム



始まりは中学三年生の時。


幼馴染みの拓馬(タクマ)の家で学年末テストの試験勉強中の事だった。

拓は小さい時から無口で無駄な事は喋らない。

昔から私がずっと一人で喋っていて、拓はそれをちゃんと聞いていてくれる。

口数は少ないけど、私は拓と一緒にいるのが昔から好きだった。

試験勉強を始めて1時間が経つ頃、私の集中力はとっくに切れていて勉強に飽きていた。

一方で拓は集中して勉強している。

何か面白い物ないかなぁ?

すると、本棚の横に掃除の時にしまい忘れたように置かれたアルバムを見つけた。

「拓、これ見て良いー?」

「…ん」

アルバムを開くと拓と私が小さい頃の写真がいっぱいあった。

「やぁ!小さい拓可愛いー!」

よく見ると手を繋いでる写真や私が拓にギューッと抱き着いてる写真とかもある…。

今こんな事絶対出来ないけど…小さい頃は良かったなぁ。

拓は私の事何とも思ってないかもしれないけど、私は拓の事が好きだし…出来る事なら付き合えたらなぁと思っていて、小さい頃の自分が羨ましかったりもする。

告白とかしたら拓は黙って何も言わないで離れていきそうだもん…。



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