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第13章 あなたのペット

「絵実、おはよう〜♪」

「おはよう…」

「営業部の早見さんと昨日どうだったの？」

「聞いてよ！最悪…彼女いたし。超下手だったし、本当人生無駄にした」

「うわ…そうなんだ…真面目そうだったのにね」

私はムカつきながら制服に着替えた。

こんな嫌な気分でも笑顔で受付しないといけないのかぁ…。

「三咲(ミサキ)さん、今日は海外事業部の部長室の掃除お願い」

「部長室のお掃除ですか？絶対触ったらいけない書類とかありますよね！？私なんかがお掃除しても大丈夫ですか！？」

今までオフィスの掃除なんかした事がなかった。
全然使ってない倉庫や、トイレの掃除とかはあるけど…


「大丈夫よ。今日からNY本社から次期社長候補が来る事になってて、その方の為のオフィスだから何も置いてないないわ。午後に到着予定だからそれまでに綺麗にしておいてね」

次期社長候補かぁ…部長室を空けさせるなんてよっぽどのエリートなんだろうな。

部長室空いたら部長はどこ行くんだろ？

そんな事を呑気に考えながら私は海外事業部へと向かった。