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幼馴染と発情期
第13章 あなたのペット




ガバッ!


ゆ、夢…?


あー…思い出は勝手に美化される物だとよく言うけど本当みたい…。


ずっと忘れてたけど、向かいのお家に住んでたお兄ちゃんの真君はよく遊んでくれたというより…よく私の事いじめてたんだった。


夢で思い出すなんて…まぁ、昔の事だし今は関係ないか。

「ん〜…絵実ちゃん…zzz」

あ!そうだ!昨日エッチの途中で寝ちゃったんだった!

相手は仕事先の営業部の人。

私は正社員としてなかなか働く事が出来ないでいる、派遣社員で会社の受付・庶務・雑用業務をしていた。

受付の仕事をしている時に何度か声を掛けられて、食事に誘われて、良い感じになってそのままホテルに…

でも…あんまり気持ち良くなかったなぁ…やっぱり私不感症とかなのかな?

もう着替えて会社行かないと遅刻しそうだ。

一回帰って着替えてる暇ないなぁ。

〜♪

着信?

無造作にテーブルに置かれていた彼のケータイの画面が光っている。

“あーたん♡本命の彼女♡”

…。

最近のケータイの画面はすごーく見えやすくて助かる。

「ん〜〜絵実ちゃん…おはようのチューしよ?」

私はケータイを取って通話ボタンを押して投げつけた。


「え、絵実ちゃん!?何するんだよ!?」

「彼女いるならエッチするなぁ!馬鹿!地獄落ちちゃえ!」

「ちょ!待っ!」

“もしもし?ちょっと!あんたどういうことか説明しなさいよ!”

ケータイから声が聞こえてきた。

「ああぁ!あーたん!誤解なんだよ!」

私は服をさっさと着て荷物を持って部屋を出て行った。


あーー!人生を無駄にした!


最悪!最低!


声掛けて来る人にろくな人いない!


もう絶対声掛けられても相手にしないんだから!


…って、何回思ったんだろう。
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