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幼馴染と発情期
第17章 王様のメイドさん
あれは5歳の頃。
隣りの国の城で行われた社交パーティに、出席した時の事だ。
堅苦しいパーティではないので、同じ歳の隣の国の王子のアランや妹のサラや貴族の家の子供達も参加していた。
俺とアランとサラはパーティの食事を終えると、城の庭園で遊んでいた。
走り回って遊んでいたけど、しばらくするとサラがベンチで昼寝をし始めた。
「サラのやつチビだから寝ちゃったぞ!」
「いつもこのくらいになるとお昼寝してるから仕方ないよ、アラン!次何して遊ぶ?」
「そうだなぁ…オレも眠くなってきちゃった。休憩だ!」
アランはそう言ってサラの座ってるベンチに飛び乗って、サラを枕にして寝てしまった。
えー…つまんないなぁ。
「黙ってないでなんとか言えー!」
「こいつパーティの時からツンツンしててむかつく!」
庭の隅で、男の子二人が女の子一人を囲んでいた。
「こらー!女の子いじめたらいけないんだよ!」
いじめているようにしか見えなかった俺はそこに走って行った。
「うわ!フィリップだ!」
「お父様に言いつけられる前に逃げよう!」
その二人はすぐに逃げて行った。