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幼馴染と発情期
第17章 王様のメイドさん
そして、クロエがページを捲ると泣き顔の俺と、色んな花のついた花の冠を頭に乗せている女の子が手を繋いでる写真が出て来た。
「え…これ」
「この日さ、アランの城の庭の花を俺が抜いちゃって親にめちゃくちゃ怒られて泣いてるんだ。アランの父親の前王様は全然怒ってなくて、花の冠上手く出来たからって撮ってくれた写真なんだ…ってあれ?」
今まで全く気が付かなかった。
「この女の子…まさか…クロエ?」
「私も驚いてる…私の両親が生きてた頃は裕福な家庭だったからお城のパーティにもよくお呼ばれしてたの…この時私、王子様とかそういうの全然わかってなかったから…」
「すごい…偶然だ…俺、この時クロエの笑顔に胸の奥が熱くなってさ…初恋だったんだ…ってことは俺は昔からクロエに惚れてたんだな。納得だ」
「…この時、フィリップ王様が色んなお花持って来てくれて、すごく嬉しかったの覚えてる…」
「…クロエ、手貸して?」
「…手?」
俺はクロエと手を絡めてギュッと握った。
「改めて言う…俺、クロエの事絶対幸せにする。俺と結婚してください」
「……はい。」
「あーッ…すっげぇ嬉しい!明日朝一番で城中に…国中に報告するからな!」
それから数日後俺達は周りから祝福を受けて結婚する事が出来た。
クロエと出会う事が出来て…偶然の再会をすることが出来て良かったと心からそう思った。
*END*