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幼馴染と発情期
第2章 続☆いじめっこ


新太君の様子がおかしくなってから1ヶ月が過ぎた頃。


もう新太君の気持ちがわからなくて、寂しくて限界だった。。




「新太君…今日一緒に帰れる?」

「……今日は用あるから」

「……そっか…」

「教室戻るぞ」

「へ?まだお昼休み時間あるよぉ?」


せっかく二人だけで過ごせるお昼休みなのに…。

「……戻るぞ」

「………新太君ッ……菜々……新太君と別れる…」

「…何で?」


駄目…涙出ちゃ駄目!


「…ふえ……付き合ってたら……新太君……菜々の事……ヒックッ…いらなくなっちゃうもん……」


泣いちゃ駄目なのにぃ…


教室に戻ろうとした新太君はこっちに戻ってきて私の目元を指で拭った。


「……最近俺が距離取ってんの気にしてんの?」

「うえぇ……菜々の事いらなくなっちゃったんでしょ?」

「お前…何年一緒にいんだよ?いらないならとっくに別れてるだろ…俺がいらねぇ奴となんか付き合ってられると思ってんのか?」


新太君は私の顔を胸に押し付けた。


「ふえぇ……そしたら…ックッ…どうして…」

「先の事考えた…今は同じ学校通って休み時間も同じで帰る時間も休みの日も同じだけど将来大学行ったり、働き始めたらそうはいかないだろ」

「ふえ?でも…ずっと先だし…大学生になると自由の時間いっぱいあるって聞いたよ?」

「………本当は金貯まってから言うつもりだったけど……高校卒業したら一緒に住むぞ」

「?」

「一緒に住むって言ってんだよ!決定事項だ…拒否はさせないからな」

「住むってどこに住むのぉ?」

「とりあえずアパート借りる。今バイトしてその為の金貯めてる…親に頼れねぇだろ」


!?

もしかして…最近放課後ずっとアルバイトしてたのかな?

私は新太君に抱き付いた。


「菜々もアルバイトするぅ…」

「させねぇよ。絶対するな」

「どうしてぇ?二人でお金貯めたら早く貯まるよぉ?」

「うるせぇ…俺の目の届く範囲以外行くんじゃねぇ」

「じゃあ、新太君と同じところで働くよぉ?」

「駄目だ」

「…むぅ…菜々も何かしたいのにぃ」

「……じゃあ、料理の勉強でもしておけ。一緒に住んだらうまいもんでも食わせろ」


……プロポーズされてるみたい。

嬉しいよぉ…

また涙が溢れてくる。
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