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幼馴染と発情期
第20章 お姫様のkiss






バルコニーからいらした男性…どこかで見た事あるなぁ…。


……まさか…ううん。そんなわけない。


私の初恋だったけど…もう何年も会ってないし、それにあの方があんなほとんど服を着ていないような格好でこんな所にいるはずがないもの。


「ティナ姫?どうかなさいましたか?」

「…へ?」

「エドワード王子がお見えですよ」

「あ、通して」


すると、エドワードが私の部屋に入って来て突然抱き着いて来た。


「どうしたのぉ?」

「ティナ姫…兄上がまた税を上げると言い出したんだ」

「え…でもそんな事したら…」

「今でも払えなくて、国を出ざる得なくなった国民もたくさんいるのに…俺がいくら言っても決定権は兄上にしかないからどうする事も出来ないんだ…」

「元国王様はなんておっしゃっているの?」

「それが…父上は兄上の命令で自室から出ることを禁止してしまって…父上も自室から一切出てこないんだ…」

「半年前まではこんな事なかったのに…王様どうしちゃったの?…うー…ん、一緒に話しに行こ?私に出来る事があるかわからないけど…」

「ティナ姫も来てくれるの?」

「うん…だって、放っておけないもん」


そして、私はエドワードが乗って来た馬車に乗せてもらい、隣の国へと向かった。


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