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幼馴染と発情期
第23章 イケナイ関係



傘なんか持っていない私達は、一気に雨に打たれた。


すると、篤真は私の手を引っ張って近くの橋の下まで走った。


「わー!びっしょり!」

「うわ!鞄の中も若干濡れた!彩絵、ほらタオル使えよ!あんまり濡れてないから」

「あ、ありがとう!」


篤真は鞄からハンドタオルを出して私に投げた。


篤真ってさりげなく優しいんだよね…


タオルで顔に垂れた水滴を拭き取る。


「ま、俺の汗100%のタオルだけどな」

「なんで拭いた後に言うの!?最悪!絶対臭くなった!」

「なんだと!?俺の汗なんてありがたいだろ?ほら!顔以外も拭いておけよ!」

「やだやだ!クサイもん!ありがたくないし!」


私達は小さい頃からこんな感じ。

篤真とこうしてふざけ合うのも実は結構楽しくて好きだったりする。

「あ!川増水してきてるな」

「本当だ、大丈夫かな?」

「橋の下っていってもここ土手の上だし、台風の時でもここまで水かさ増したの見た事ないよ」

「そっか…」

「もう少し雨弱まったら出ようか」

「うん、そうだね」


同じ歳なのに、こういう時って篤真の方が少しお兄さんみたいなんだよね…
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