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幼馴染と発情期
第24章 出戻り
すると、梨乃は突然俺に抱き着いた。
「…ヒックッ…ごめ……少しだけでいいから…健ちゃんに抱き締めてもらいたい…」
「ああ…俺は全然構わないから」
旦那!何してんだよ!?
俺は梨乃を抱き締めた。
……心臓の音ヤバい…梨乃にまだ気がある事がバレそうだ。
「……ごめん、Tシャツ変えてからのが良かったな…汗臭いだろ」
「…ううん…平気///…私…健ちゃんの匂い好きかも……」
「……」
こんな事言われたら………最低な事考えてしまう。
梨乃の事を旦那から奪いたいのは山々だ。
しかし、離婚なんて事になったら少なからず揉めるし…ましてや梨乃に俺みたいのが付いてたら浮気とか言われて慰謝料請求されて…俺も親父にココを継がせてもらえないだろうからフリーターみたいなもんだし…梨乃の事支えるなら再就職しねぇと…うわー!どうすればいいんだ。
このまま梨乃が旦那との事で悩ませるのか…?
……ダメだ。考えがまとまらない…梨乃はどうしたいんだろう?
「……梨乃……梨乃はどうしたい?」
「…え!?えっと…どうって…その………」
「俺は…梨乃の事大事だから梨乃が悲しむような事はしたくない…」
「あ、ありがとう…?あの…私……うぅー…ちょっと待って!今あんまり時間ないから今日のお仕事終わってからちゃんと言うから…」
「そうだよな…そんな簡単に決められる事じゃないよな。一応仕事終わってからも返事聞くけど、もっと考えたかったら考えていいからな?」
「…うん」
よし、仕事終わるまでに色々覚悟を決めておこう。