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幼馴染と発情期
第3章 新婚さんごっこ



「麻由、おはよー!陸は?」

「賢ちゃんおはよぉ…陸君は置いてきちゃった」

「新婚さんなんだから仲良くしなきゃダメ!」

「違うもん!新婚さんじゃないもん!」

「髪乾ききってないね?朝から…」

「違うもん!麻由、何もしてない!」


屋上で賢ちゃんに陸君の事を話していたら始業時間ギリギリ…


「つまり、麻由は陸の事好きなんだね」

「違うってばぁ!」

「素直になりなよー。ほら、授業始まるから教室戻ろう」


どうして…好きって事になっちゃうのぉ?


好きとか…わかんないもん。


「陸ぅー!なんで今日はギュッてしてくれないの?」

「膝にも乗せてくれないし、今日の陸なんか変だよ」


??


陸君の席がざわめいている。

横目に見ながら自分の席に行こうとした時だ。


「麻由、ちょっとこっち来いよ」

「へ?なにぃ?」


陸君を取り囲む女の子達に見られながら陸君のところに行く。

すると、グイッと引っ張られて陸君の膝の上に尻餅をついた。


「ヒャッ!…いたぁい…」

「これから俺の膝の上は麻由しか座らせないから」 

「な、なに言ってるのぉ!?」


すごく睨まれてる…


「なんで?真田さんはただの幼なじみなんでしょ?」


すぐに立ち上がって離れようとするけど陸君の腕の力に適わず、抜け出せない。


「麻由はもうただの幼なじみじゃねぇから」

「ただの幼なじみだもん!陸君離してぇ」



「あのー…君達?授業始めてもいいかな?」


先生来てたぁ…


周りにいた子達は席に戻り、やっと陸君から解放された。


本当に陸君どうしたんだろ…
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