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君の弱点と私の本性
第6章 そうやって、私を




「要!」

私よりも早く京が反応した。

「京ったら〜こんなとこで襲うなんて乙女心をわかってないなぁ」

そう言う六平くんの右手は携帯を手にしていて、なんだか私たちを撮影しているような気がした。

ゆっくりと近づいてきて、慌てて胸元を隠すようにブラウスを手繰り寄せたらピコンと音がした携帯をポケットにしまい、そのまま京を背後から抱きしめた。


「はー、俺にすればいいのにぃ

京になら、バックバージン捧げてもいいのにな」

ど、どういう…こと?

「要、賭け通りに素顔は見せた、だから俺に構うなよ」

首の前で腕を交差する六平くんを払いのけて距離をあけた京がヘラヘラしないで会話してる、それに六平くんってもしかして、ホモ?

「んーーー、でもでも!椿は京に別れてって言ったんでしょ?なら、俺が京を好きでいても誰も迷惑しないって!」

ホモだ。確信した、ホモだ。

「別れてないよ、別れてないからこの場でヤろうとしたんだろ?

それと、その撮った動画で脅そうとしてんのかもしれないけど…そんな事したら絶交だから」

絶交、と言う言葉をだした京に六平くん、いや、六平要は肩をビクつかせて慌てて首をブンブンふった。

「やだ、それだけは嫌だ…」





……………そんなやり取りを遠い所から私は見てた気がした、そうやって、私を置き去りにして。

でも、なんだか一気に片付いた気がしたから、頭の中で整理した。

京が素顔を公開したのは六平要との賭けで負けたから、でもその賭けには、自分には構わないでくれって言うのもあったのかも、多分。

そして私が余計な別れてだなんて一言を京に言ってしまった、それを聞いてた六平要は私を利用して京と関わりを持とうとしたけど、私たちが仲直りして終いにはエッチしようともしてたから動画に収めた、

だ、け、ど、京に絶交なんて脅されてしまった。



こんなもんか、なんだよ、私すごい無関係じゃん。

いえーい、解決!



やばい、眠たくなってきちゃった…


まだ2人は言い合いしてるし、寝ちゃおう…
















「無防備だなぁ…」





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