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君の弱点と私の本性
第6章 そうやって、私を

「ごめんなさい、京…
私のことフって、このままだと迷惑ばっかかける重たい女になっちゃう…」
1度零れた涙は止まることなんて忘れたようで次々溢れてくる。
「やだ、俺は椿を離したくない
椿こそ俺が嫌じゃない?椿に嫌な思いさせてるのは俺だよ」
ぎゅうと私を抱きしめた京の背中を腕をまわす、温かくて心地よくて離れたくない存在。
「本当は、別れたくないよぉ…」
京の肩口に顔を押し付けワイシャツを涙で濡らしてしまう、そんな事に気を止めずに京はポン、ポンと背中を撫でてくれて、さっきまであったぐっちゃぐちゃな感情も排水溝に流れて行った気がした。
「ね、きょお、誰と賭け事してたの?」
図書室の長机の上に押し倒されてネクタイを解かれる。
「B組の、六平って奴… 椿狙われるかもしれないから気をつけてね」
ギクっとした、ごめん、もう告白されたよ…とは言えず外されたボタンとこれからの行為に意識を向けた。
「そういえば、キスしてなかった、してもいい?」
草食男子のように甘えるようにそう聞く京に私はいいよっと笑って頷いた。
「ん」
二度三度触れるだけのキスをしたら、舌が入り込んで奥に引っ込んでた私の舌を絡ませる。
チュル、クチュ、と水音が鼓膜を刺激して、京の舌が甘く口内をかき乱して愛しい感覚に酔いしれる。
「ふ....んんっ」
下着の中に手を入れて、包み込むように胸を揉まれた。
高まる鼓動と、溢れる蜜は京を受け入れる準備をしていた。
だから、気づかなかった。
「いーづきさーん…?」
軽快な声と、痛み知らずの金髪が、近づいてたことに。

