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白い飛沫(しぶき)
第12章 性の不一致
ある夏の昼下がりのこと。

僕は部屋で時間を惜しんで、
官能小説新人賞に応募する作品を書いていた。


コンコンとドアをノックする音に
「どうぞ」と声をかけると
文江さんがお盆にスイカを乗せて
部屋へ入ってきた。


「うわあ、すごい暑さねえ。
ごめんなさいね、下宿部屋にエアコンが付いてなくて。
あの…スイカよかったら食べない?
私も一緒に食べようと思って持ってきたけど、
この部屋じゃあ暑すぎるわね。
そうだ、居間へいらっしゃいな。
ええ、それがいいわ」

有無を言わせず僕を居間へ連れて行った。

誘われれば断りきれない。僕の悪いクセだ。

本当はスイカを食う時間さえ惜しいのだ。

新人賞の締め切り期日が
もうそこまで迫ってきていた。

文江さんはスイカを食らう僕を
楽しげに見つめていた。

そしておもむろにスポーツ紙を取り出し、
この記事、順也くんが書いたんでしょ?
なかなか面白いわよ。と誉めてくれた。

「ねえ、こういう風俗の女の子の紹介記事を書くのに、
取材にかこつけてヤッっちゃたりするんでしょ?」

目が好奇心でギラギラしている。


「いえ、僕のような駆け出しの男は
そんなことをするのはご法度ですよ」

そう弁明してみたが、
何度かはお店には内緒ねといって
ペニスをしゃぶってもらったことがあった。

女の子からしてみれば、サービスすれば、
自分をいい様に書いてもらえるという魂胆があってのことだろう。

「ふうん…私だったら
順也くんみたいないい男が取材にきたら
大サービスで生本番しちゃうけどねえ」

そう言ってクスクス笑った。


「あっ、でもこんなおばちゃんじゃ、
立つものも立たないか」

そんなことないですよ。
文江さんは素敵な女性ですよ。

そう言ってあげると、
「ほんと?そんなこと言われると、
おばちゃん女になっちゃうわよ?
そうしたら順也くんどうする?」と聞いてきた。


どうすると言われても…

文江さんは母と同年代だし、

ぽっちゃりした体からは
あまりフェロモンを感じなかったし…

なんて答えていいものか、迷った挙句、
文江さんなら誘いを受ければ大歓迎ですよ。
なんて答えてしまった。

この他愛もない僕の一言が
文江さんの女に火をつけてしまった。
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