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白い飛沫(しぶき)
第15章 最終章
翌日、僕は精一杯のおしゃれをして
待ち合わせ場所でそわそわしていた。
頭髪は若干薄くなり、
体型も見事におじさんとなった僕を
理恵ちゃんは見つけられるだろうか?
理恵ちゃんはどうだろう?
やはり変わってしまっているだろうか?
お互いに会った時の楽しみということで
写メの交換はしないことにしていた。
そんな期待と不安を胸にドキドキしていると、
手にしていたスマホに着信があった。
「すいません…あの~ベンチで座っていて
緑のカーディガンを羽織っている素敵なおじさまがもしかして順也くん?
理恵です。あなたから10mほど後ろに立っています」
あわてて振り向いた僕は驚いた。
あの頃の可愛い理恵ちゃんが、
いや、あの頃よりも成熟し、
色香の匂い立つ綺麗な理恵ちゃんがそこにいた。
「そうです。順也です。
よくわかりましたね。
あの頃とすっかり変わってしまって驚いたでしょ?」
「ううん。後ろ姿をひと目見て、
あっ順也くんだ!ってわかりました」
すいません。逢いたいだなんて無理を言ってしまってと恐縮する僕に
「いいえ、ほんとうに私もすごく逢いたかったんですもの」と笑ってくれた。
待ち合わせ場所でそわそわしていた。
頭髪は若干薄くなり、
体型も見事におじさんとなった僕を
理恵ちゃんは見つけられるだろうか?
理恵ちゃんはどうだろう?
やはり変わってしまっているだろうか?
お互いに会った時の楽しみということで
写メの交換はしないことにしていた。
そんな期待と不安を胸にドキドキしていると、
手にしていたスマホに着信があった。
「すいません…あの~ベンチで座っていて
緑のカーディガンを羽織っている素敵なおじさまがもしかして順也くん?
理恵です。あなたから10mほど後ろに立っています」
あわてて振り向いた僕は驚いた。
あの頃の可愛い理恵ちゃんが、
いや、あの頃よりも成熟し、
色香の匂い立つ綺麗な理恵ちゃんがそこにいた。
「そうです。順也です。
よくわかりましたね。
あの頃とすっかり変わってしまって驚いたでしょ?」
「ううん。後ろ姿をひと目見て、
あっ順也くんだ!ってわかりました」
すいません。逢いたいだなんて無理を言ってしまってと恐縮する僕に
「いいえ、ほんとうに私もすごく逢いたかったんですもの」と笑ってくれた。