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白い飛沫(しぶき)
第8章  良明
気が変わらないうちに美智子をラブホに連れ込んだ。

「どうだい。想像していたとおりかい?」

部屋を物珍しそうにキョロキョロを眺めている美智子に声をかけた。

「もっと淫靡な感じだと思っていたけど、意外とキュートな感じね」

「忘れられない思い出の部屋になるんだぜ。」

後ろからやさしく美智子を抱きしめ、胸を揉んだ。

「やん、いきなり?」

「ここではやることは一つだぜ。」

「だめよ。女はねムードが第一なんだから。」

おおっとそうだった。
美智子(こいつ)は見た目とちがって案外ムード派だったっけ。

仕方ない、じっくりと時間をかけて抱くとするか。
『もう少しの辛抱な』とジュニアに問いかけてやった。

「美智子・・・」
美智子の前に回りこみ軽い接吻をしてやった。

「外は暑かったから汗をかいたろう?一緒にシャワーで汗を流そうか?」

「うん。そうする。脱衣室はどこかしら?」

そんなもんないに決まってるじゃん。
「ここで脱いでいくんだよ。」

「なんか恥ずかしいな・・・。」

「大丈夫。美智子の綺麗な身体を早く見せておくれ。」

俺に背を向けて、美智子は一糸まとわぬ裸体を俺に見せた。

テニスで日焼けした手足と太陽に晒さない背や臀部の白さのコンストラストが眩しかった。

バスルームに消えた美智子を見送った後、良明もすばやく着衣を脱ぎ捨て美智子の後を追った。
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