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白い飛沫(しぶき)
第11章 新たな恋

「またまた、冗談を」

またいつものようにからかわれていると思った。

「ううん、本気で。
君のSEX度をチェックしてあげる」

「そんな・・・いいですよ」

「OK!じゃあ、ラブホに行こう」

えっ?えっ?なんでそうなるの?

お断りしてるのに・・・・
あっ!そうか。いらないですよの意味をこめて「いいですよ」
って言ったのがOKの「いいですよ」に取っちゃった訳だね。
日本語って難しい・・・


違うんです!
いらないの「いいですよ」だったんですってば、
そうちゃんと言えないのが僕の悪い癖。
すぐ流されてしまう。

そして僕は里中さんとラブホの扉をくぐった。

ちゃんと断りきれなかったのは、
ひょっとして里中さんを抱きたい気持ちが少なからずあったってことかもしれない。

僕たちはメルヘンチックな部屋を選択した。
僕はそんな趣味はないのだけれど、
里中さんはルーム写真を見るなり「あっ、ここがいい!ここにしよ!ね」
と、有無を言わさず選択ボタンを押した。


実際の部屋に入ってみると、
予想以上のメルヘンの世界!!!

部屋中ピンク、ピンク、ピンク、オールピンクだ。
そんな部屋の片隅に
不釣合いな大きなX型の十字架が・・・

手かせ足かせがついているところをみると、
これはSMチックなオブジェなのだろう。

「順也くん・・・」

里中さんが振り向くなり僕に抱きついてきた。

巨乳の弾力を胸に感じながら、
里中さんを抱きしめた。
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