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えっちなハプニング♡短編集
第7章 王子様と地味子ちゃん
話しているうちに、だんだんと恥ずかしくなって俯くと

頭上から呆れたようなため息が聞こえた。

「……地味子ちゃん、恋したことないの?」

「えっ……あ、はい……

…でも!大体分かってるつもりです!本たくさん読んだから……」

「ふぅん……じゃあ、俺が初恋の相手になってあげようか」

「…………え?」

自分でもびっくりするくらい間抜けな声が出た。

思わず上げた顔は、声にも負けないくらい間抜けなものだっただろう。

目の前でイケメンが、その様子を楽しそうに見ている。


(…………?初恋の相手??になる???)

ぐるぐる考えても、さっぱり意味がわからなかった。

「…どういう事ですか……?」

相変わらずルイ様は楽しそうに口を開いた。

「ん、だから…恋は大体わかってるんでしょ?
ベッドの場面だけ分からない。
…俺が教えてやるよ、恋のラストシーン」

耳元で囁かれ、ぞくりと背中が粟立つ。

「え、いや、でも………」

戸惑っているうちに、気づいたら大きな手に腕を捉えられていて

好奇心に負けた私は、歩き始める彼の背中を追う。
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