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向日葵を君に…
第10章 ついに…
高野に食べさせてもらうソフトクリームはより一層美味しかった。
俺も自分のソフトクリームをすくい、高野の口元に持って行く。
「…ありがとう、でも自分で食べる」
高野はそう言ってスプーンを取ろうとする。
「なんで!?俺も高野に食べさせたい!」
「いいの…恥ずかしいもん」
「あー…なんで……可愛い事言うかな?駄目!俺もやってもらったんだから、高野も食べてよ」
「別に可愛くなんてないし…」
結局高野は食べてくれた。
「なんか付き合ってるっぽいな?」
「ぽいじゃなくて付き合ってるし」
「そうだよな…そうなんだよなぁ、まだ夢見てるみたいなんだけど」
「大袈裟だよ…もうそういう事ばっかり言わなくていいの」
「だってさぁ、好きな子が同じ様に自分の事も好きになってくれるなんて奇跡じゃん、大袈裟になるって!」
興奮しながらそう言うと、高野は微笑んでくれた。