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向日葵を君に…
第11章 向日葵を君に…
駅前に向かう途中。
信号待ちをしている小さな女の子が見えた。
通り過ぎる時に女の子が買い物のメモを一生懸命見ていたので初めてのお使いなんだなと思い、心の中で応援をして女の子の横を通り過ぎた。
通り過ぎた後、信号が青に変わった音楽が聞こえる。
信号を渡らない俺達にとっては関係のない音楽。
「ワァッ…」
さっき信号待ちをしていた女の子の方から声が聞こえて振り返って見てみると、横断歩道で転んでいた。
向こうから赤信号に関わらずスピードを落とす気配の見えないトラックがやってくる。
嫌な予感がした。
「穂高?どうした?」
トラックの運転手が眠っていたのが目に飛び込んできた。