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向日葵を君に…
第14章 向日葵を僕に。




そして、結花は弘貴を見る。


「槇野。あんたが早く生まれてこいなんて言ったからうちの子真に受けたみたいなんだけど」

「ハイ!?意味わかんねぇよ…なんなんだよ?」


真に受けた?

まさか…


「え…結花…も、もしかして?」

「うん。よく考えたら陣痛来てたみたい」

「来てたみたいじゃないだろ!なに呑気にしてんだよ!?穂高!今日車で来てるよな!?酒飲んでないよな!?」

「の、飲んでない!結花!本当に陣痛?予定日まだ先じゃん!」


本人は冷静なのに俺達は大騒ぎだ。


「一応、話聞いたり調べたりしてたから。さっきまでこの痛みは違うと思ってたんだけどね…痛みが定期的になってきたからここからだと、そろそろ病院行かなくちゃ」

「穂高!!早く車!なぁ!く、く、車で生まれたりしないか!?」

「弘貴、落ち着いてよー…」

「とにかく、俺達病院に行くから!」


俺は結花をエスコートして宴会が騒ぎにならないように、静かにその場から出ていった。

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