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向日葵を君に…
第4章 キャンプ
う…結構…いや、かなり歩いた。
向日葵が咲いている場所はキャンプ場の近くでほぼゴール手前。
本来なら昼休憩を挟む所を休みなしで歩いた。
「穂高?ペース落ちてきたんじゃない?」
「そんな事ないって…ゼェゼェ…高野は…いくら荷物軽いって言っても平気?」
「…全然平気」
高野の心配をすると高野はそう言ってプイッと顔を背けた。
なんか俺だけバテててカッコ悪い…。
ペットボトルのスポーツドリンクを飲んで前方を眺めると、なんだか黄色い物が一面に広がってるのが見える。
「高野…もしかしてあれって」
「あ、もうすぐ…ほら、穂高あと一息」
まさか…高野に声を掛けてもらうなんて…弘貴みたいに男らしい所見せたかったな…。