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向日葵を君に…
第4章 キャンプ


「た、高野…疲れない?そろそろ休憩…」

「何言ってんの?あの二人と分かれてからまだ少ししか歩いてないでしょ?いくらなんでも追い付くでしょ」

「いや…出来ればそうした方が…」

「はぁ…せっかく二人きりにさせてあげてんのに邪魔する気?」


!?

そういう事!?


「そうか…天井ってさ…弘貴の事好きだよね?」

「あんたでもわかるんだ?あの子もわかりやすいから…それに、あの二人両想いなのにじれったい」

「え!?ウソ…弘貴も!?」

「今更何言ってんの?一番仲良いくせに…好きな子いじるタイプ。ちよ子にしか構わないし、典型的でしょ?…ただ槇野は馬鹿だから長く一緒にいるせいで自分がちよ子に恋してる事に気付いてないだけ」


高野って意外とよく人を見てる…。


それに結構喋るんだ。


「って事だから向日葵の所まで休憩なしね」

「うえ!?向日葵咲いてる所ってだいぶ先…」

「私は荷物軽くなったから余裕だけど…穂高は無理?荷物持とうか?」

「無理じゃない!俺だって余裕だから!」


そう言われると意地を張りたくなってしまう。

俺が意地を張ると高野は少し笑ったような気がした。


ヤバい…高野の笑う所また見たい。

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