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向日葵を君に…
第4章 キャンプ
「弘貴こそ…さっきは何で天井と手繋いでたの?」
「は!?あ、あれは…成り行きだろ!別に深い意味はねぇよ!」
「深い意味がなくても手繋ぐくらい弘貴はチャラ男だったんだ?ふーん」
「違っ!ちよ子が可愛い…あっ…違う!あんまりにも歩くの遅いから…仕方ないだろ!?クソ…出会った頃はもっと大人しかったくせに…」
高野の言った通りだ。
わかりやすいくらい弘貴は天井の事好きだった。
「おーい!結花ちゃん大丈夫だったー!結花ちゃんも復活したし、テントの準備とお夕飯の準備しよー」
天井に連れられて高野もやって来た。
まだしかめっ面だけど…。
「まずはテントから〜」
「って!何でうちの班に花ちゃん混ざってんの?」
「えぇ〜だってぇ…高野さんまだ完全復帰してないしぃ〜少しでも手伝えたらなってっ」
う…思いっきりこっち見ながら言わないでほしい…。
俺はわざとこっちを見ている事を気付かないふりをした。
「先生もいたらテントもあっという間に出来るね!」
「天井…真面目に言ってる?望月先生にテント作りを期待しない方がいいよ」
「えー?」
天井の天然は望月先生のと違ってイライラしないんだよな…何が違うんだろ。