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向日葵を君に…
第4章 キャンプ


弘貴は爆睡していて、俺は一人で飲み物を買いに行った。


「あっ…」


自販機の前で天井が一人でミルクティーの缶を一つ持ってあたふたしていた。

二つ目の飲み物が欲しいのか千円札を何回も入れ直していた。

俺はその横から小銭を入れた。


「天井、どれ飲みたいの?」

「ふえ!?穂高君…あの…飲むの諦めたの…」


さっき天井が反応しない自販機のボタンを押していた場所を見ると新発売『ロイヤルチョコレート』と書いてある商品名が見えた。

ロイヤルチョコレートって飲み物なんだ…めちゃくちゃ甘そう…


それと自分のミルクティーを買った。


「はい、コレだよね?」

「あ…お金っ!」

「いいよ、小銭ないんでしょ?」

「でも…悪いよ」

「そうだ!代わりに帰りの席交換してくれない?」

「席?あ…うん!」


天井は少し考えると快くそう言ってくれた。


「今日の朝、結花ちゃん楽しそうだったなぁ」

「あぁ…なんか楽しそうだったね」

「男の子と接しててあんなに楽しそうな所初めて見たよ!結花ちゃんって男の子と話す時、何も言わないか、嫌そうな顔して話すんだよ?」

「確かに最初はそんな感じだった気がする」


天井は楽しそうに高野の話をした。

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