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向日葵を君に…
第1章 デブはキモイですか?
使われていなかったゴミ捨て場だけにかなり荒れていた。
タバコの吸殻とか落っこっているので多分、誰かが隠れてタバコを吸うのに集まったりするのだろう。
今もゴミ捨て場の裏で何人かがたむろってる。
こちらからでもタバコの煙が見えていた。
すぐに立ち去ろうとした時、気になる物を拾った。
誰かに踏みつけられたような壊れかたをしている可愛らしいシャーペンと、ぼろぼろに裂かれた消しゴム。
このシャーペンと消しゴム…
「ねぇ!もうそろそろいいでしょ?」
ゴミ捨て場の裏から聞き覚えのある声が聞こえた。
「キスするまででしょー?」
「ぜっったいしたくないんですけど!ねぇ、将生(マサキ)も私がブタとキスなんて嫌でしょ?」
「罰ゲームだからなぁ、やらねぇとみんな楽しくないだろ?後でたっぷり消毒してやるからさ」
その場所から逃げ出したいのに足が動かない。
あの声は水野さんだ。
そして、将生とはあの3人組中の一人。