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向日葵を君に…
第1章 デブはキモイですか?
しかし、そんなささやかな幸せは長く続かなかった。
水野さんが彼女になって数日後の放課後。
「穂高君、私ね今日塾があるから急いで帰らないといけなくて…」
「うん、わかった…俺は掃除当番の代わり頼まれてるから。気を付けて帰って」
「また明日ね」
水野さんは帰っていった。
掃除当番の代わりというのも押し付けられただけだけど。
あの3人組はもちろんクラスメートのほとんどが俺に掃除当番を押し付ける。
いつもの事だけど。
教室の掃除を済ませてゴミを捨てに行く。
すると、ゴミ捨て場は溢れかえっていた。
「おー穂高、今日は職員室の大掃除だったんだ…ここのゴミ捨て場じゃなくて臨時で前のゴミ捨て場に置いておいてくれ」
通りがかりの先生にそう言われて、少し離れたゴミ捨て場に捨てに行った。