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第1章 第一夜

「はぁはぁッ…あや、きもちいい？」

同じ目線になっている今、鼻と鼻が触れ合うほどの距離にある顔。
目の前の愁さんの表情に余裕なんて無いように見えた。

腰の動きは緩やかになって、時折キスをする。


「アッ…はぁン…きも、ち、いいっァァ！そこ、いいっです…！」

「もうぐちゃぐちゃだ。足元すごいことになってる…」


ゆっくり抜き差しを繰り返す合間に、足元と結合部を交互に見て、意地悪に笑っている。


あ、その顔、だめ…


「あれ、今締まったよ。いやらしいこと考えちゃうと感じるんだ？」

キスをしようと唇を寄せてくるからわたしも彼の唇を見て顔を寄せるのに、中々キスをしてくれない。

焦らすのが、うまい…