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夜の密会
第2章 第ニ夜
「肩痛い…」
驚いたことに出た声がかすれていた。
あれだけ声を出してしまえば、それも仕方がないだろう。
ずっと手を頭上で縛られていたのだから、痛いのも無理はないが、痛いものは痛い。
「悪い」
「本当に思ってるんですか?」
「思ってるよ」
ほんとかなぁと思いつつ、私は笑った。
朔弥先輩がゆっくりと私の中から出て行くと、寂しいとさえおもってしまう。
朔弥先輩が私の中からいなくなったと同時に、生ぬるいものが溢れ出す。
妙な感覚で、この感覚には未だに慣れない。
「ぁ、ん…っ」
「また抱いて欲しいわけ?」
「違いますよっ!」
「ははっ シャワー浴びてこいよ」
起き上がれるか?と言われて支えられながら起き上がる。
歩くのが億劫なくらい、体が重く感じた。
ベッドシーツ汚れちゃった…
「シャワー借ります」
ベッドからゆっくり立ち上がって、服をかき集めて寝室から出る。
体のほてりがまだある中で、太ももを伝うそれが先輩との行為を物語っている。