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夜の密会
第2章 第ニ夜
「朔弥先輩、シャワーありがとうございます」
「うん」
寝室に戻ると部屋着に着替えた先輩がいた。
バスタオルを巻いただけの自分が突然恥ずかしく思えて、慌ててベッドの上の服を手に取った。
ベッド下に散らばっていたのを先輩が拾い上げてくれたんだ。
着替えるにあたって、当然巻きつけたバスタオルは取らないといけないんだけど…
「あ、の…先輩、向こう向いててください」
「今更だろー」
少し呆れ気味に言って、苦笑を浮かべた。
「だめですよ。早く向いてください」
そう言っても一向に行動にうつしてくれない。
しょうがないから脱衣所に持って行こう。
「もう…向こうで着替えてきます」
服を持って部屋を出ようと、ドアノブに手をかけた時、後ろから覆いかぶさる温もりに驚いた。
驚いたというより、ドキドキが止まらない。