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夜の密会
第3章 第三夜
急に口数が減って、さっきより真剣な表情になっている。
変なことを言って怒っているのだろうか…
考えていたら、車がマンションの駐車場に滑り込んだ。
「降りて」
そう言った時にはすでに部長は外に体を出していて、後部座席に乗せた荷物を取り出そうとしていた。
私も合わせるように助手席を降りた。
部長の側によると私の手を掴んで前に進む。
「部長っ…」
「今から撤回は無しだぞ」
「わかってます。わかってますから…あの、ちょっと待ってください!」
小走りにしてついていく形になって、つらかった。
足がもつれさうにさえなる。
「ああ、悪い。急かしすぎたな」
「部長、私初めてなんです、あの…ごめんなさい…」
「どうして謝るんだ?」
「え、だって…」
初めては、よくめんどくさいと聞いたことがあった。
だから、男の人はみんなそう思っているのかと思っていたから、部長の反応は呆気にとられた。