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夜の密会
第1章 第一夜
コンコン、
ここら辺では、有名なホテルのワンフロア。
最上階のここは両側に2つのドアしかない。
そのフロアに今、わたしはいる。
時刻は午後8時過ぎ。
ドアをノックすれば、呆れた顔だけどすぐに笑顔になる社長が出迎えてくれた。
「やっときたな」
「遅くなってすいません」
「仕事熱心なのは良いけどね、そんなところも好きだ」
私を招き入れて、ドアを閉めればそこに背中を預けさせられた。
鼻がふれあうほど近くにある、綺麗な社長の顔。
見つめられただけで、先ほどの熱が再熱した。
体の奥からジンジンとする、それ。
「しゃ、ちょ……」
「愁、だろ?」
「愁、さ………っん、」
名前を呼んだ瞬間、噛みつくように唇を堪能し始めた。