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散る華如く
第8章 決意したこと
「紗羅さま、話とは・・・?」

「わたしは・・・彼ら人間を殺して、お母様とお父様の復讐をするつもりはないの。」

「「・・・!!」」

それにひどく動揺する鬼たち。

「それは・・・貴女が人間を愛したからですか?」

「それもあるかもしれない。でもそれ以上に、わたしが人間を殺したくないの・・・」

「ここで復讐したら、人間たちのしてきたことと同じになってしまうから。」

「ごめんなさい、一人にしてくれる?」

「はい・・・紗羅さま。」

彼等が去っていく。

***

「わたしは瑠花たちが思っているほど、立派な女鬼じゃないのに・・・なぜ・・・?」

「ねぇ、お母様。どうしてわたしは鬼の姫なの・・・?なぜときわさん達は仇なの?たとえ・・・」

「たとえわたしが人間でも、仇敵に変わりはないのに・・・!!」

ぽた、ぽた、と墓石に涙が落ちる。

声を押し殺し、紗羅は泣いた。

溢れる哀しみに身を任せて。
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