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許されなくたって…
第3章 変わっていく日常
ピンポーン
いつもの逆。
翔がインターホンを押した。
ガチャ…
「先輩!」
いつもの制服とは違い、私服姿の翔も可愛いかった。
「おじゃましまーす…」
「入って」
それから翔と俺はジュースを飲みながら雑談していた。
でも、話がだんだん下ネタに変わってきた。
「翔って一人でやったりするの?」
「え!?んーと…まぁ、たまに(笑)」
「そか…オカズは?(笑)」
「んえ!?ぇと…まぁ…先輩…とか…」
顔を赤らめながら消え入りそうな声で言う。
「ふーん…」
俺は何気なく翔の手を握ってみる。
翔は一瞬ビクッ、としたものの、握り返してきた。
「なんか…いいな。恋人らしくって(笑)」
「ですね(笑)僕、こんなの初めてです…」
「えっ?」
「僕、恋人いたことなくて…」
「そうか…俺も。」
しばらく無言が続いた。