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第4章 　椿　＊　

柔らかな膨らみを、撫でて。
きゅ……と掴んで。


「ん……」


唇が離れると、彼女はそんなふうに息を漏らす。


柔らかい、と呟いて。
僕はまた、その唇を吸った。


揉み続けていると、手のひらに何か硬いものが当たる感触がした。

こりこりとしたそれを、摘まむと。
彼女の身体はまたぴくりと。


はあ……と、息を吐き。
身体を起こす。


そのふたつの膨らみを鷲掴みにしている自分の手。
ぎゅ……と力を込めると、形が崩れ。
でも、緩めるとまた、その膨らみを取り戻すそこ。


彼女以外に目を向けられなかった僕は、当然女性経験などなく。
すべてが初めてのことで。


悩ましい表情を見せる彼女。
見とれながら、ひたすらにその柔らかさを味わう。

真ん中の尖りを摘まんで指でこすり合わせるようにすれば、彼女は身を捩らせる。
赤く大きく、硬く腫らし。
弄れば弄るほど、僕の興奮も酷くなる。

そのぷっくりとした赤い実のようにも見えるそこ。
食べてしまいたい衝動にかられ、たまらず咥えた。
そのままかりっ、と歯を立てる。