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花に酔う
第2章  月下美人


僕はあなたにとっての唯一じゃない。
あなたには帰るべきところがあること……ちゃんと分かってる。


『今から行くね』と。
あなたはいつも突然僕を訪ねて来る。
そして必ず夜が深まる前には僕のところから去る。
僕のそばで夜を越したことなんかない。

分かってる。
あなたには、他に愛している人がいる。
僕はただ、あなたにとってただの都合のいい存在。
気が向いたときだけ、愛を口実に僕を縛り付ける。


いつの間にか、僕の生活はただ、あなたが来るのを待つだけのものになってしまった。


どうしてそんなあなたを愛してしまったのだろう。
どうしてあなたを嫌いになれないんだろう。
嫌いになれれば、きっと楽なのに。

あなたは、僕をこんなに本気にさせておいて。
その苦しいほどの愛を利用し続けて。


……どうして?
僕じゃあなたの唯一にはなれないの?
僕だけじゃだめなの? 足りないの?

僕はこうして、このまま。
あなたが訪ねて来るのを待つだけの日々を繰り返していくの――――?



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