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可愛いヒモ~番外編
第2章 採用
ゆーりの髪をどけ、額にそっと口付ける。
ゆーりは俺の方に両手を伸ばし、頭を抱き寄せた。口付けられる。
嬌声と共に裸体を揺らしながら、ゆーりの目は俺を捉えていた。
「私の方がっ、好きっ」
噛みつくような目で一言。ゆーりらしい返しに、思わず吹き出した。
「……そこも勝負なわけ? 馬鹿でしょ」
勝ち負けなんてどーだっていいのに。ゆーりのこだわりはいつだって俺にはよくわからないことばかりで、聞いてて笑える。
一緒にいて飽きないから、そういうとこも嫌いじゃないけど。
「そっちの勝負は負けでいいよ。……こっちは譲らないけど」
そう言って、いっそう激しく腰を動かした。同時にゆーりの両方の乳首を両手でこねまわす。
「あ……っ、あ、ダメ、ああんっ」
ひときわ大きく体が跳ね、中がぐっと締め付けてきて、ゆーりが絶頂を迎えたのがわかった。
俺もイキそ。
だけどゆーりがセックスで負けた時の悔しげな顔が見たかったから、どうにか持ちこたえた。
絶頂の余韻に震えるゆーりに休む間を与えず、腰を振り続ける。
「あ、待っ……」
「ダメ。まだ俺イケてないもん」
まあ、堪えてただけだけど。ゆーりの反応が面白くて、余裕があるフリをしてみる。
案の定、ゆーりは怯えを滲ませた眼差しを俺に向けてきた。
「まだまだ、終わらないからね」
「無理、あ……っ」
俺の忠告に、慌てるゆーりが可愛い。
俺はゆーりの唇に口付けて、激しく腰を打ち付けたーー。