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可愛いヒモ~番外編
第2章 採用
ゆーりも指の背を口元に当て声を押し殺そうとした。俺に声を聞かれるのも恥ずかしいらしい。今さらだって思うけど。
「ん、んう、あ……」
あんあん言ってるのももちろん興奮するけど、こうやって我慢しようとしてるのもそそる。だからどっちでも良かった。
どっちにしろ、もっといじめてやりたいって思っちゃうし。
「ゆーり」
ゆーりを呼ぶ声は、意識してないのに甘かった。薄く目を開け、彼女が俺を見上げる。
「ーー好きだよ」
多分今まで一度も自分から言ったことのなかったセリフを、彼女に向けて口にする。ちょっと照れくさかった。
だけどいつも伝えてくれるのはゆーりの方からばかりだから。
ゆーりは大きく目を見開いて、数秒後には真っ赤になった。だから顔に出すぎだって。
ゆーりが何か言おうと口を開く前に、照れ隠しも兼ねてゆさゆさとゆーりの体を揺すぶってやった。
「あ……、や、あんっ」
「だからもっとエロい姿見せて」
「何……っ、それっ、あ、ダメぇ」
好きって言葉に嘘はない。……ゆーりが気付かせてくれた。