この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモ~番外編
第3章 友梨香の発熱騒動

「えーっ。やーりーたーいーっ」

 部屋を出ようとドアを開けた瞬間、だだっ子みたいな叫びと再び咳き込む音。
 俺はドアを閉めて、密かに嘆息した。まったくもう。ゆーりに学習能力って機能はついてないのかなー。
 冷蔵庫を確認すると、牛乳もあるし必要な調味料も揃っていた。消費期限も大丈夫。
 早速。ごはんと牛乳、調味料、ネギやらゴマやらを鍋の中に入れて、ぐつぐつと煮込む。ミルク粥は、小さい頃俺が風邪を引くと母親がよく作ってくれた。
 簡単だし、栄養あるし、温まるし。一石三鳥くらいな、便利な病人食だと思う。
 あとは最後に卵を散らすだけ。鍋を火にかけながら、まな板や包丁や計量カップなんかを洗っていると、ふいに背後に人の気配。振り向くと、ゆーりがひょっこりと顔だけ覗かせて立っていた。

「お客様ー。トイレはあちらですよー」
「……トイレじゃないし」
「じゃあベッド戻れ。もうちょっとでお粥できるから」
「じゃあ、それまでならいいでしょ?」
「は? それまでって?」

 それまで何がいいのかわからず、首をかしげる。
 ゆーりはずんずんと近づいてきて、突然俺の唇に口付けてきた。
/116ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ