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可愛いヒモ~番外編
第4章 女子力アップ大作戦
「麻人……」
「ん?」
名前を呼ばれたから起きたのかと思ったら、また寝息が聞こえてくる。
なーんだ、寝言か。一体どんな夢見てんだろ。
俺もそっと、ゆーりの隣に潜り込んだ。これも無意識の行動なのか、ゆーりは俺の手を軽く握ってきた。
そんなのされたら、可愛いなーってなっちゃうじゃんっ。
込み上げてくる愛しさに任せてゆーりに軽く口づける。
ゆーりは小さく身じろぎして、俺の手を胸元に持っていった。そのままぎゅーっと抱きしめられる。
そんな行動も引っくるめて、俺にとってのゆーりは全然大人のオネーサンじゃないけど、でも好きだよ。
「おやすみなさい」
俺はゆーりを抱きしめて、目を閉じた。今夜は幸せな夢を見られそうな気がしたーー。