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可愛いヒモ~番外編
第4章 女子力アップ大作戦
クローゼットの中には、多分まだ俺が見たことのない服がいくつも眠っているはずだ。
それを勝手に覗いてしまうのは、ゆーりに悪い気がする。
今日だって、こっそり練習していたお菓子作りを覗いちゃったし。
俺は散らかった服を畳んで、部屋の隅に置くにとどめた。今度デートをする時は、どんな服やメイクで来てくれるのか、今から楽しみ。
だらだらと家を行き来するような関係から始まって、ゆーりのプライベートな部分やだらしのない部分もたくさん見てきたけど。そんなゆーりを、俺は好きになったけど。
それでも、俺のために綺麗になろう、女子力アップさせようって努力してくれてるのなら、そんな嬉しいことはない。俺も応えなきゃって思う。
俺は眠るゆーりにタオルケットをかけて、ベッドの横に腰を下ろした。
寝顔は可愛い。