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お薬飲んだら中二病の後輩が死ぬほど可愛く見えてきたので
第3章 ふしぎなくすり のまされて▼
「んん……ここは……?」
そっと目を開くと、私はオレンジ色の夕日が僅かに射し込む、カーテンを閉め切った部室の中で横たわっていた。
あ、私は「百月 結姫」。中学2年生。
こうして、白いマットの上でカーテンから僅かにこぼれる夕陽の光を浴びるのも、悪いものではない。
ただ、春の風はまだ少し冷たくて、全身に受けるとやはり寒い。
そう、全身に……
ん……?
「!?」
私は、それ以上何も考えなければよかったとひどく後悔した。
簡単にまとめると、目の前の光景は非常にカオスだ。
何から説明しようか。
そうだな、まずなんで私は全裸なんだ??
よりにもよって学校内だよ?誰かが入ってきて一糸纏わぬ私を見たとき、どんな反応をするだろうか?
このままでは歩く猥褻物だ。とりあえず衣服を着よう。
室内中央部に置いてあるテーブルの端に、私の制服やら下着やらがぐちゃぐちゃにまとめられて置いてある。
その中からパンツを拾い上げて、足をかけたとき、2つ目の関門が。
私の……あそこが……その……濡れてる。
もうすでに顔面が火照っていたが、きっと今の私は真っ赤になっていることだろう。
うん、とりあえず拭き取ろう。ティッシュもテーブルの上に配置してある。2枚…いや3枚拝借しよう。
1度拭き取ると、ティッシュはとろぉっ、と糸を引いた。
2度目には、ぬるぬるした液体は完全に拭き取られていた。
3枚目の役はなくなってしまった。
とりあえず、衣類を身にまとえる状態になった以上、全裸でいるわけにはいかない。
再びパンツに手をかけ、穴に足を通して引き上げると、太腿と擦れてするすると小さく音を立てる。
次にTシャツを拾い上げて、袖に腕を通していく。
……え、ブラ?着けないよ?
Tシャツのボタンを上から順に止めていき、真ん中のボタンを止めようとした時。
「おはよう、百月さん」
びっくりして咄嗟に着ていない衣服を隠したが、2秒後に後悔した。隠すべきパンツは丸出しだ。
さっき自分が横たわっていたマットの方から声をかけられた気がする。
マットのほうに目をやると、全裸の女の子がうつ伏せの格好で目を閉じていた。
茶髪の髪を後ろで2つに結っている。胸見えちゃってるけどあれ私のより小さい。勝った。